2022.12.12 Mon
発達障害は精神科や心療内科にて、診察や検査を行ったうえで診断されます。しかし、発達障害の症状と同じような症状を呈していても、診断基準を満たさないために発達障害として診断されないケースがあります。このように診断はされていないものの、発達障害の傾向がある状態は「発達障害のグレーゾーン」と呼ばれることがあります。
忘れ物が多い、動き回る、約束を忘れる、教室から抜け出す、友達と揉める、子どもたちの暮らしの中で、こんな行動に思い当たることはありますか?もっと具体的には、予定が変わると不安になる、どれが自分の持ち物かわからない、周りの音に敏感になる、集中すると大人の声が耳に入らない。一例ですが、目立って他の子どもと違うと感じる子どもの「特徴」です。
グレーゾーンの子どもは、周りのお友達と同じようにできることもたくさんあるので、親や先生は「怠けている」「努力が足りない」ことが原因だと判断してしまうことがあるかもしれません。また、年齢が低い時期には特に、発達や成長が滞っているように見えるので、子どもの将来に不安を感じて厳しく接したり、そんな自分に自己嫌悪になったりしてしまうことがあるかもしれません。また、集団生活は刺激がいっぱいです。グレーゾーンの子どもは頭の中で思っていることを言葉にすることが難しいときや、語彙が少なくうまく説明ができないときがあります。クールダウンできる場所の確保やヘルプサインの出し方を大切にするといいかもしれません。
新しいアイデアを考えたり、人の真似ではない新しいものを創ったり、子どもが得意とすることは、一人ひとりが持つ性質や能力で子どもの「特性」です。誰にでも、得意なことや苦手なことがあるように、子どもたちにも生まれ持って備わった「特徴」と「特性」があります。それはわがままでもなく、親のしつけの影響でもなく、子ども自身が持っているものです。一見、問題があるように見える行動にも、子どもなりの理由があるということを、理解してあげることで変化が生まれます。
子どもの問題行動が改善しない時や、周りと比べて我が子の発達に躓きを感じた時はとても不安になりますよね。療育のプロでなければ、子どもの問題行動を解決できないと感じている方もいらっしゃると思います。でも、早い時期から子どもの特性を理解し適切な関わりを増やしていくことで、特性が緩んだように感じたり、今は想像できないような成長を引き出したりできるようになりますよ。まずは、子どもの観察からはじめてみてくださいね。
子どもの特性を理解して受け入れてくれる環境で、適切な手助けを受けることは、子どもが有意義な生活を送るための一助となります。
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