2021.04.08
5月の季節イベントといえば、【子どもの日】。この時期になると、子どもたちは大きな声で「やねよぉ〜り〜た〜かぁ〜い〜こいの〜ぼ〜りぃ〜」と歌っているのか怒鳴っているのか、聞いてる私は笑うしかない状況です。
こいのぼり(鯉幟)とは、元来、日本の風習で、江戸時代に武家で始まった端午の節句に男児の健やかな成長を願って家庭の庭先に飾る鯉の形に模して作ったのぼりのことを指します。紙・布・不織布などに鯉の絵柄を描いたもので、風を受けてたなびくようになっています。皐幟(さつきのぼり)、鯉の吹き流しとも言うこともあります。日本鯉のぼり協会の統一見解では屋外に飾るものを「鯉のぼり」、屋内に飾るものを「飾り鯉」というそうです。
近所の大きな家では、本当に屋根より高い位置に大きなこいのぼりが立派に泳いでいて、すごいなーって眺めています。でも、自宅では実は飾るところがないんですよね。隣家との距離が近かったり、電線が近かったり、ベランダの位置で飾るところがなかったり、各家庭によって状況が違うので思うように飾れないことも多いと思います。もちろん、玄関にちょこんとある可愛い小さな飾り鯉でも、十分お祝いになっているのですけれどね。
(画像引用:こいのぼりフェスタ1000https://koinoborifesta1000.jimdofree.com/)
童謡「こいのぼり」の歌詞にもあるような「おもしろそうに およいでる」姿を、青空の下で眺めるととても迫力があっていいですよ!全国でもたくさんのこいのぼりを展示するイベントが開催されていますよね。鯉だけに川の上にロープを張って吊るし、風になびかせているところが多いです。大阪では、高槻市の「こいのぼりフェスタ」が有名で、よくテレビのニュースでも取り上げられています。
※2021年の「こいのぼりフェスタ1000」は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止する観点から来年度に延期となっています。
このような感じのこいのぼりの展示が枚方でも開催されていますよ!枚方市の楠葉にある「枚方市立市民の森」という大きな池のある公園があります。近くには、楠葉中学校や交野天神社、男山病院などがあるところです。「市民の森」は、住宅街の中にある緑地公園で、「緑と太陽と文化のまち」のスローガンのもと枚方市政35年を記念して建設されました。約1万2千本もの樹林に囲まれた約2.8ヘクタールの緑地は、鏡伝池を中心として、花の森、せせらぎの森、トリムの森など8つのゾーンにわかれています。
この大きな池は【鏡伝池】(きょうでんいけ)と言われて、その歴史は長いです。「くもらじな真澄の鏡影そうる楠葉の宮のはるの夜の月」という和歌を関白左大臣の藤原実経が続古今和歌集で詠んでいます。この付近一帯は平安時代に貴族の狩猟の地として知られていました。大宮人が清水をたたえた池に映る月を愛で、観月の宴を催したのでしょうか。古代から鏡には神霊がよりつくと信じられ、しばしば神社の神体とされてきました。また、鏡は姿を映すので水と深いかかわりをもち、特に金属鏡は水神祭祀に使われました。「土佐日記」には荒海に鏡を奉納して波を鎮めた話があり、各地の神池から多くの古鏡が出土しています。鏡伝池は片野天神社の真南にあたり、当地で過去に鏡を用いた水神祭祀が行われたのではないかと考えられています。
この池には市の鳥カワセミが飛来することもあり、野鳥の観察の場として親しまれています。また、鏡伝池の一角には、自然林を背景とした花しょうぶ園があり、初夏の花しょうぶ開花時には、多くの市民が訪れます。
この大きな池の【鏡伝池】の上にこいのぼりが展示されます。とても広いですし、遊具もあります。季節の草花が本当にたくさんあるのでフォトスポットにもなります。これからは自然が色とりどりに美しい季節ですし、ゴールデンウィークの家族のお出かけでぜひ行って、こいのぼりを見てください。
【こいのぼり展示】
開催日:4月21日(水)〜5月9日(日)
入場:無料
場所:枚方市市民の森 鏡伝池緑地
枚方市楠葉丘2-1-3
バス停「みさき」から徒歩約10分
※駐車場は15台までです。
駐車台数に限りがありますので、ご来園の際には公共交通機関をご利用下さい。
市民の森
電話:072-850-2274