2021.03.11
おひなさまが終わったところですが、女の子の日の次は男の子の日「端午の節句」。男の子のいるご家庭では、初めての端午の節句に向けて五月人形を買うのかどうするか相談をもうされているかもしれません。
現代では「こどもの日」として祝われる5月5日。この日はもともと五節句の端午の節句にあたります。端午の端は「はじめ」という意味で、「端午(たんご)」は5月最初の午(うま)の日のことでした。それが、午(ご)という文字の音が五に通じることなどから、奈良時代以降、5月5日が端午の節句として定着していきました。
こどもの日に鎧や兜を飾ることは、武家社会から生まれた風習です。身の安全を願って神社にお参りするときに、鎧や兜を奉納するしきたりに由来しています。鎧や兜を“戦争道具”と受け取る考えがありますが、武将にとっては自分の身を護る大切な道具であり、シンボルとしての精神的な意味がある大切な宝物でした。
現在は鎧兜が“身体を守る”ものという意味が重視され、交通事故や病気から大切な子どもを守ってくれるようにという願いも込めて飾ります。
兜と一緒に飾る鯉のぼりは、江戸時代に町人階層から生まれた節句飾りです。鯉は清流はもちろん、池や沼でも生息することができる、非常に生命力の強い魚です。その鯉が急流をさかのぼり、竜門という滝を登ると竜になって天に登るという中国の伝説にちなみ(登竜門という言葉の由来)子どもがどんな環境にも耐え、立派な人になるようにとの立身出世を願う飾りです。
立派な兜と鯉のぼりが飾られていると、なんとも立派な気持ちにもなりますし、子どももしっかり祝ってもらえて嬉しそうにしていますよね。さて、その兜はどなたが買いましたか?
五月人形には厳密に「誰が買う」というルールはありません。しかし、古くからの風習では母方の実家が用意するケースが多く見られました。というのも、昔の女性は結婚すると男性側の家庭に入るスタイルが一般的で、女性側の両親は自分の娘に会いづらくなる傾向があったと言われています。そのため、孫誕生などの祝い事があるたびにお祝いの品を購入し、娘や孫の様子を見に行くことが習慣化していました。こうした経緯があり、「五月人形を購入するのは母方の実家」という考え方が根付いていったとされています。しかし、時代の変化とともに婚姻の形態や結婚後の居住スタイルも変わり、現代では父方の実家に対しても母方の実家に対しても、関係性はほとんど変わりません。そこで、最近ではそれぞれのご家庭の事情を考慮し、父方と母方のご両家で相談しあって決める傾向にあります。たとえばご両家の負担が平等になるように折半するケースや、お祝い金でご夫婦が購入するケースが多く見られます。でも、この風習はお正月に食べる雑煮の種類のように、西日本と東日本でも違うそうです。
そうは言っても今は風習よりも、家族で満足できる方法を選んでくださいね!ここぞとばかりにおじいちゃん・おばあちゃんにおねだりするのもアリですよ(笑)
五月人形の読み方、ごがつにんぎょう?さつきにんぎょう?このどちらかで読むと思いますが、辞書には「ごがつにんぎょう」でのっています。
画像引用:アカチャンホンポ ニトリモール枚方店
https://stores.akachan.jp/234
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