2021.02.28
3月3日はひな祭り。ひな祭りは女の子の健やかな成長を願う行事です。「桃の節句」とも呼ばれ、ひな人形に桜や桃の花、雛あられや菱餅などを飾ったり、ちらし寿司やハマグリの料理を楽しむ節句祭りのひとつです。「ひな人形」を飾るなど日本各地でイベントが開催されています。この「ひな人形」、おひな様に女の子の穢れを移し厄災を身代わりなってもらうという意味が込められているのですが、実はもともとのひな祭りは「女の子のための行事」ではなかったんです。
ひな祭りの由来は中国から伝わった「五節句」という行事のひとつ「上巳」。季節の節目を意味する「節」のころは、昔から邪気が入りやすいとされていました。五節句のひとつ上巳には、中国では川で身を清める習慣がありましたが、日本では紙などで作った人形で自分の体を撫でて穢れを移し川に流すことで邪気祓いをする行事として広がっていきました。人形を流して邪気をはらうこの風習が、現在でも残るひな祭りの行事「流し雛」のルーツと言われています。「上巳」が広まる頃、平安時代の貴族の子どものあいだで「雛あそび」とよばれる現在のままごとに近い人形遊びが流行していました。この「ひな」「雛」とは、小さくてかわいらしいものという意味があるのですが、この人形遊びと「上巳」が結びつき今の「ひな祭り」の原型になったと考えられています。時代とともに人形作りの技術が発展し立派な人形が作られるようになり、やがて人形は川に流されるものから飾るものに変わっていきました。そして江戸時代に入り女の子のための行事として定着することとなったのです。
なんとなく「そうやるもの」として祝ってきたひな祭り。歴史を知ると「なるほどなー」とまた雛人形も見る感情も変わってきますね。女の子を出産すると、どんな雛人形を買うのか、はたまたママのものを受け継ぐのか、おばあちゃんと相談もしたのではないでしょうか。
ママだって祝ってもらった女の子の時代。ママが子どもで、おばあちゃんがママで、その当時の思い出が皆さんもあると思います。
(写真:娘さんの雛人形)
【枚方・交野に住むあるママのエピソード】
2人の娘さんがいるママ。立派は7段の雛人形を、娘1人に一台ずつ用意をしていました。一家に一台じゃないのはなぜなのか。ママには理由がありました。
用事があったので、1年ぶりに実家へ。日帰りだけど。
ついでに自分と妹の雛人形を母と出してきた。
「三歌仙があるお雛様は今もうあまり見ないよねー」と母と会話しながら。
このお雛様たちは私の宝物の一つ。祖父母が想いを込めて送ってくれた人形。周りのガラスケースの人形は、私や妹の誕生を祝って親戚から贈られたもの。歳を経たからこそ感じる有り難み。
忙しい母がお雛様を飾る時は「一緒に」作業してくれた。その時間が好きやったから、歴史や日本史に興味を持ったなぁ。だから、我が子にお雛様を選ぶ時、あえて7段飾りを選んだ。我が子ともそんな時間を過ごしたいなーと。
ちなみに、母に聞いてみた。「もし双子とかで女の子3人やったら、これ3台あったん?」・・・「当たり前やろ。1人1台や。」そうだ、この人ブレない人だった。
(写真:ママとママの妹さんの雛人形)
母から娘へと引き継いでいく親心に、とても感動しました。私も7段の雛人形を祖父母に買ってもらい、母と汗かきながら出していた子供の頃の記憶があります。このママのエピソードを読んで、その思い出が私も蘇りました。そしてまた、自分の娘へと引き継いで、親子の絆を育んでいく姿勢。ママが子どもから母へと成長した証でもありますね。
でも実は、私は子どもの頃、夜に雛人形が動くと思って怖かったのでした(笑)
あなたの雛人形との思い出も聞かせてくださいね!!“雛人形を片付けるのが遅いと嫁にいけない”ってよく聞きますが、果たしてその真相は!?(笑)お問い合わせフォームからぜひ送ってください。
枚方では、くずはモールでの催事展示販売・トイザらス・ベビーザらスで購入ができます。雛人形も色々な種類があるので、下見しておくといいですね。一生持っていく私の雛人形。どんなお雛様と人生と共にしますか?