2021.02.07

子どもに家事をさせるメリット

「◯◯もそれやりたい!」「ママのお手伝いする!」という我が子。とっても嬉しいし、ありがたい言葉ですが、ママとしては子どもと一緒にする方が時間もかかるし、失敗したときに片付けも増えて余計に大変だし、つい「いいよーママがやるから大丈夫だよー」と言っていたりします。忙しい時とか、疲れているときは特に、余裕がないから相手してられないよーと思うのが本音ですよね。

 

でも、やっぱり我が子の成長のために、その「やりたい!」っていうチャレンジ精神や、「役に立ちたい」って思いやりの気持ちは、“生きる力”が育っているからのことなのもわかる。だから時間がかかっても、失敗しても、できる限り気持ちを尊重してやらせてあげたいですよね。もちろん余裕のあるときだけでいいですよ。

 

子どもにお手伝いさせた方がいい5つの理由

 

1、生活スキルが身につく
特に男の子には、身につけて欲しいと切に願う生活スキル。大きくなってからできることに越したことがないですし、早くから知っておくには体験させるしかありません。やってみてこそ工夫が生まれるのです。学校でも教えてくれますが、幼児期からしておき、成功体験や失敗体験を多くしておくことは、意味のあることです。

 

2、自分に自信がつく
自己肯定感が大切なのは最近よく言われています。もともと子どもは「役に立ちたい」という気持ちを持っています。「ありがとう」という感謝の言葉をもらうことで、「自分が誰かの役にたった」という実感がわき、子どもの自信や自尊心を育てます。失敗をしたとしても「あなたがママのためにしてくれたことはとても価値があることだよ」とあるがままの気持ちを褒めてあげましょう。

 

3、頭がよくなる
お手伝いは、手先の器用さと段取りを考える力の発達を促します。水の入ったコップを運ぶ際にこぼしてしまったら、次はどうやったらこぼさずにできるのか。お皿を洗う時には、どの順番ですればこのスペースの中でうまく洗えるのか。こうやって考えながら手を動かすことで脳はフル回転で動いてくれます。

 

4、親子のふれあい
洗濯物をたたむ際、我が家では床に洗濯物を置いて、親子で向かい合って座って、会話しながらたたんでいきます。たたみ方を教えたりもしますが、その中では保育園での様子とかも話したりします。週末にしたいこととか。特別なことではないかもしれませんが、この普段の生活にある時間は大人になっても記憶に残る思い出になります。

 

5、料理を一緒にすると、好き嫌いが減り、料理が好きになる
将来のためにも、食育という意味合いでも、料理は特におすすめです。料理をお手伝いさせたら、食べ物の好き嫌いが減ったという体験談もあります。中高生になったころ「夕食は僕が作るね」なんて言ってくれたら素敵だと思いませんか?そんな未来予想図のためにも、小さいころの種まきが大事です。自分で作ったご飯は、特に美味しいですし、さらに家族が喜んでくれたらまた作ろう!と意欲が湧きます。

 

子供がお手伝いしたくなるコツ
そもそもお手伝いの目的は、生きる力をつけること。だから、命令をしてやるものではないんです。「もう!手伝ってよ!」というだけでは、子どもは何をしていいのかもわからないです。明確に「洗濯物を一緒にたたんで」「お風呂を洗って」「お皿を洗って」とやることをしっかり伝えるといいです。

 

失敗した時はどうしてもイラっとしてしまいます。やはり心に余裕がある時にお手伝いしてもらうように私も心がけています。お手伝いを子供が失敗しても、心に余裕があると「あーあ」と言いつつも、その失敗のすごさがおかしくなって、つい笑ってしまうんです。そうすると、子どもは「やってしまった!」という焦りの顔がほころんで、一緒に笑ってしまいます。ママが怒ってないって思うと安心するから。そうすると、私の娘は「あー、ここをこうしたらこうならなかったなー」って自分で反省点を言い出してます。自分で考えて次はどうしたらいいか考えて、気持ちを切り替えられていました。そして、次は同じことならないようにするね!と、またやる気持ちでいてくれました。

 

大切なのは、お手伝いしたけど失敗して怒られたからもうやりたくないって気持ちを残さず、じゃあ次はどうしたらいいのかという未来へ進むための経験にしてあげることです。