2021.02.07

運営部のオススメする絵本「おつきさまこんばんは」

Haru運営部のオススメする絵本コーナー
今日のオススメは「おつきさまこんばんは」

 

ママもおばあちゃんに読んでもらったって方もいるでしょうね。とても有名な絵本です。素朴でシンプルなストーリーですが、私はまず絵の魅力に惹きつけられました。なんだか本当に光っているように見えるのです。夜に家の窓から溢れる光や、ゆっくりと登ってくるおつきさまが神秘的に光っているので、とても目を惹きつけられました。

 

この光っているように見える家は、1ページ目では光ってないんです。つまり、家が光っているのはお月さまの灯なんですね。屋根の上で眠っていた猫もおつきさまが登ってくるとフイッと顔を上げています。もう1匹やってきて、お月さまと会話します。

 

すると、黒い雲がやってきておつきさまが隠してしまいます。意地悪しているのかと思いきや、おつきさまとお話していたんだそうな。どんなお話をしていたのか想像を膨らまして親子で会話が生まれそうなシーンです。

 

最後は、にっこり笑うおつきさまと、それを眺める親子がいて、読んでいる方もつられて笑顔になってしまいそうです。心もじんわりと温かく、「もう1回!」と何回か繰り返したくなる魅力のある絵本です。

 

多くを語らない絵本は、読み手の想像力に任せてくれて、自由に感じ取れるので、ぜひ1冊自宅にあってほしいと思います。

 

参照:絵本ナビ
作:林 明子
出版社:福音館書店