2021.02.05

要チェック!ひらかた防災学校

ここ数年、日本各地で大規模な地震や水害による被害が毎年発生しており、妊娠中や出産直後に災害に見舞われることもありえます。数年前、枚方でも大被害を残していった台風では、多くの人が怖い思いをしましたよね。隣の家の瓦が飛んできて窓ガラスが割れてしまったり、屋根が飛んで停電したりしました。ガタガタと窓が揺れる音に怖がる子どもたちを見ていると、私も「自分がこの子たちを守らなければならない!」と意思を固くしていました。

 

産婦人科による被災妊産婦さんをサポートする体制
今後も起きるかもしれない大きな災害に備えて、日本産婦人科学会は、大規模災害発生時に、災害対策・復興委員会を中心に迅速に妊産婦さんを支援する体制づくりを進めているとのことです。というのも、東日本大震災の際には、被災情報の共有・伝達がスムーズに進まなかったことで混乱が生じた面があり、その反省点を踏まえて、日本産婦人科学会では、大規模災害対策情報システム(PEACE)をWEB上に構築して被災地の産科・新生児医療機関の被災状況、周辺医療期間の受け入れなど情報を一元化し、災害情報を迅速に把握する体制を整えています。医療者たちも全国規模で連携をしていくことで、よりサポートをしていける準備をしてくれています。

 

災害に必要な情報と避難場所の把握をしておこう
妊婦さんは日頃から指定避難所や最寄りの災害拠点病院がどこなのかを把握し、避難時には分娩予定日や血液型、分煙予定医療機関など必要な情報を書いた物を携帯することが大切です。妊産婦さんと乳幼児は、優先的に支援が必要な災害弱者に位置付けられています。災害発生時には、必ず、避難所運営者などに妊婦であることを伝え、かかりつけの産科医療機関と連絡を取るようにしてください。

 

過去の教訓に学んで、情報共有や備蓄をしておく
熊本地震などの際には、車中泊をする人も多くみられました。しかし、妊婦さんが車中泊をすると、エコノミー症候群とも呼ばれる静脈血栓寒栓症を起こしたり、ストレスで切迫早産になるリスクが高まったりすることは知っておきましょう。赤ちゃんのためにも無理はせず、早めに支援を求めることが大切です。日本産婦人科学会は、「災害発生時には、学会や小児周産期リエゾン、自治体、DMAT、関連団体が協力して、全力で妊産婦さんを守ります。妊婦さんたちもぜひ、妊婦健診や両親学級のときに、かかりつけの産科医療機関の災害対策を確認してください。ご家庭でも災害に備えた情報共有や備蓄をお願いします。」と言っています。地域とも普段から情報を共有したり、ママ友同士で万が一について話してみたりすることだけでも意識が出て変わってくるでしょう。

 

2020年度 ひらかた防災学校が開催されます!
ひらかた市民活動支援センターが主催している2020年度ひらかた防災学校7DAYSでは、2月6日(土)~2月12日(金)に、さまざまな防災プログラムを動画で配信します。特に、2月6日(土)・7日(日)では、ZoomミーティングやYouTubeのLIVE配信を行います。その日にしか見れない動画もありますので、ぜひチェックしてみてください。また、ほぼ毎日配信する「防災クイズ」では、解答した方に、抽選でプレゼントもあります。

 

2月7日(日)11:00からは、生放送で、「みつたま(三つ子の魂百まで河州信の国プロジェクト)」による〜ヨガの視点から考える災害のとらえ方、避難所での「妊婦さん」や「乳幼児親子」への対応法のセミナーが行われるので、ぜひ知っておくと良いですよ!

 

参考・参照サイト
日本産婦人科学会
http://www.jsog.or.jp

ひらかた市民活動支援センター
https://hirakatanpo-c.net/info/info-4805

2020年防災学校特設ページ
https://hirakatanpo-c.net/support/entomo/hirakata-bousaigakkou/hirakata-bousaigakkou7days