2021.01.27

把握しておきたい豆巻きの豆の危険性

2021年の節分は、2月2日!2日になるのは124年ぶりだと、1月24日の記事で紹介しました。今年の節分は貴重な日ですね!しっかりと御利益を内に入れるために、豆まきして福を呼び寄せたいものです。

 

ちょっと待ったー!!その豆まき、危険があるのを知っていますか?

 

消費者庁は、5歳以下の子どもが豆まきの豆などをのどに詰まらせる事故が毎年のように起きているとして、注意を呼びかけています。同庁が協力を得ている全国の医療機関から2010年12月~20年12月に寄せられた情報では、14歳以下の窒息などの事故は164件あり、5歳以下が86%を占めています。原因となった食品別でみると、豆・ナッツ類は31件です。20年2月には、保育施設で4歳の幼児が煎り豆を食べた後、意識をなくし、死亡した事件もあったそうです。これを聞くと、「え、こんな小さな豆で死んでしまうの?」と怖くなってしまいますね。

 

豆が原因で起きるのは「誤嚥」
口の中に入った食物は、歯で噛み砕かれ、徐々にのどの奥に送られます。食道の入り口の部分では、食物が気管に入らないように喉頭蓋(こうとうがい)という“ふた”が閉まって、食物を食道の方へ送り込みます。この蓋がきちんと閉じないと、食物片や液が気管に入りこみ、むせることになります。気道に異物が入ることを「誤嚥(ごえん)」といいます。気道異物を起こす食品で、もっとも多いものは乾いた豆で、多く発生するのは1歳から3歳の子どもです。

 

豆が喉に入ってしまうタイミングって?
大人は、臼歯という奥歯で豆をすりつぶし、唾液と混ぜて飲み込みます。乳幼児では、奥歯がまだ生えていなかったり、奥歯ですりつぶすことがうまくできず、前歯で豆を噛んで小さくしています。豆の小さな破片が舌の上に乗っているときに、歩いていて転んだ、びっくりした、豆を取られた、というようなことが起きると、子どもは大声で泣き始めます。泣き切った後に大きく息を吸いこんだ時(いわゆる「しゃくりあげた」時)、舌の上の豆の小さな破片が気管に入ってしまうのです。口の中にたくさん詰め込んだ時や、豆を口に入れたままジャンプした時にも同じことが起こります。節分の豆まきでは、鬼に向かって豆をぶつける、鬼から逃げる、といったことをしますが、そういった時に豆が気管に入ってしまうことがあるのです。

 

豆が気管に入ると・・・
豆が気管に入ると、咳き込む、むせる、ゼーゼーする、声がかすれる、顔色が悪いなどの症状が見られます。これらの症状は風邪と似ているため、病院に行っても正確な診断がなされず、風邪と間違われることがあります。一旦豆が気管に入ると、自然に排出されることはありません。豆はレントゲン写真には写りませんので、そのまま放置しておくと、豆から脂分が出て肺炎を起こします。豆の誤嚥に気づかれず、長く放置しておくとひどい肺炎になって死亡することもあるのです。

 

子どもの安全な飲食は、日常から気をつけておこう!
危険から回避するためには、以下のようなことに気をつけていなければなりません。
・寝ながら、歩きながら、遊びながら、モノを食べさせない。
・食べ物を口に入れたままのおしゃべり、テレビを見ながらの食事はさせない。
・乳幼児向けの食べ物は、適切な大きさに切り、よく噛んで食べさせる。
・急停車する可能性がある自動車や、揺れる飛行機の中で乾燥した豆類は食べさせない。
・小さな食べ物やおもちゃなどを放り上げて口で受けるような食べ方や遊びをさせない。
・食事中に乳幼児がびっくりするようなことは避ける。
・子どもに、食べることを強要しない。
・5歳までは、ピーナッツなどの乾燥した豆類、ピーナッツを含んだせんべいやチョコレート、枝豆などは食べさせない

 

とはいえ、実際には、子どもは食事中は立ち歩くし、遊ぶし、食べるより喋るが勝つし、テレビ見てボーッとして手が止まってるし、車の中でおやつも食べるし、兄弟がいるとびっくりさせられることも起きる!この通りに必ずするってことはかなりハードルの高いミッションです💦

 

1番大切なことは、しっかり親が様子を見ておく!!これに限ります。食べるものに対する工夫ももちろんのこと、食べてる様子を観察することは、万が一の時にも早く処置ができることに繋がります。子どものことについて1番わかっているのはママです。子どもの性格をわかってると、こんな時はこうするなと自然とわかってくるもの。それでも完全なんてありません。せっかく家族で楽しめる日本のイベントですから、安全は大前提として確保してほしいと願っています。