2020.12.10

家族みんなの健康を願い、寒い冬を乗り切る知恵が詰まった入浴を!

2020年の冬至は12月21日。「冬至を境に運も上昇する」といわれるほど冬至は大切な日なんです。最大限に運を上向きにさせる冬至の厄除け食材「かぼちゃ」と「小豆」のこと、冬至に入る「ゆず湯」について、その「ゆず湯」に入る前から柚子を楽しみたい方へ「柚子の活用法」をご紹介します。

 

冬至とは?
冬至とは24節気の一つで、1年で夜が最も長く昼が短い日です。冬至の別名は「一陽来復(いちようらいふく)の日」。中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくるという前向きな意味合いを含んだ言葉なのです。冬至を境に運も上昇するとされているので、かぼちゃを食べて栄養を付け、身体を温めるゆず湯に入り無病息災を願いながら寒い冬を乗りきる知恵とされています。今年は特に新型コロナウィルスの感染拡大によって下降傾向の方もおられるかもしれません。冬至にしっかりと運気を呼び戻したいですね!

 

なぜカボチャ?
日本におけるカボチャの旬の季節は夏です。では、なぜ真反対の冬にカボチャを食べるのでしょうか?それはカボチャが長期保存できる野菜だから。ビタミンなどの多くの栄養を含むかぼちゃを、野菜の不足する冬の時期に食べることで、厳しい冬を元気に乗り切ろうという江戸時代の人たちの「冬至の日」への想いが込められています。

 

小豆も一緒の方がいい!
中国最古の医学書『本草』に小豆は「鬼毒を殺し、痛みを止める」と記載されているほど、昔から効果効能が知られていました。冬至に厄払いのため小豆粥を炊いたという風習も中国では昔からあったようです。そのため、冬至のかぼちゃに何かプラスするなら、小豆は最適の食材なんですね。

 

ゆず湯の由来
冬至の読み方は「とうじ」。お湯に入り、病気を治す湯治(とうじ)。冬至=湯治という語呂合わせからきています。また、柚子(ゆず)=「融通(ゆうずう)」がききますようにという願いも込められています。かぼちゃと違い、冬が旬の柚子は香りも強いため、邪気を避け、運を呼び込む前の厄払いの目的でも使用するようです。このように運を呼び込む前に、厄除けを行うというのは1セットなのですね。

 

ゆず湯の入り方
「ゆず湯に入ると、一年間風邪をひかない」と昔からいわれています。というのも柚子には血行を促進して冷え性を和らげたり、身体を温めて風邪を予防する働きがあるそう。果皮にはビタミンCやクエン酸が含まれていて美肌効果もあるとか。冬至以外でも寒い日にはゆず湯に入りたくなりますね。でも、お子さんと一緒に入るときは気をつけて!ゆずの絞り汁は肌がピリピリとしたり、かゆみが出てしまう場合もあります。ゆずはたくさん入れずに1つだけにするとか、入れっぱなしにしないなど工夫して、様子を見ながら入ってくださいね。また、掃除を楽にするには、ゆずを三角コーナーで使う不織布のネットに入れてお風呂に入れると、ゆずの絞り汁はお風呂に流れますが、皮や種はネットの中に残るので掃除しやすくなりますよ。柑橘のエキスは汚れを取ってくれるので、いつもより綺麗になりそうですね。

 

ゆず湯の前にゆずを活用!
お風呂に入れるだけに使うだけだと、なんだかもったない気持ちになりますよね。そんなときは、ゆずの皮を包丁で剥いて、塩と一緒に瓶に詰めてポプリを作りましょう。ゆずの香りはリフレッシュに最適!お部屋の中では清潔感も出ますし、気分も変わります。塩と一緒に入れてあるので、そのままお風呂に入れて溶かしバスソルトとしても使えちゃいますよ。いい香りと肌の美容とリフレッシュ!冬至の日に作って、年末年始にまたゆっくりバスタイムを楽しんでくださいね。

 

これからもっともっと寒くなる季節。寒くて身体は縮こまってしまいますが、それだと健康も逃げちゃいます。カボチャと小豆で身体の中から温めて、ゆず湯で外からも温めて、さらに運気もあげてもらって、冬の季節を楽しみながら乗り越えましょうね!

 

ママの健康は、家族の健康!ママが元気でいれますように。